団体競技においてチームをまとめてひとつの方向へと導く重要な役割を担うキャプテン。そしてキャプテンを支えつつチームを潤滑にする役目を担う副キャプテン。それを見守る指導者やスポンサー。裏方の親や兄弟姉妹。サッカーチームはいろんなたくさんの人々に支えられて構成されています。
今回はその中でもチームの中心で重要な役割を持っているキャプテンについてです。
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副キャプテンの役目は何をするのかとチームの潤滑油的な存在という話
年代ごとのキャプテンの役割
小学生の頃は、
- 試合前のじゃんけんやコイントスをする役
- トロフィーや表彰状をチーム代表で受け取る役
- ランニングや試合前の掛け声をかける役目
- チームを代表してあいさつする役目
- コーチの指示を代弁する
のようなイメージで見てた人がほとんどだったと思う。習い始めた子からサッカーを楽しくなってきた子をまとめる主な役目は監督やコーチだし、キャプテンは代表して何かをする役目といったくらいに考えるのはこの年代なら仕方のない事だろうと思います。
それが中学生になれば
- チームをまとめる役目
- 監督コーチからの言うことを理解してチーム全体に伝える
- 試合中フィールド内での指示
- 試合や練習以外での選手たちへの指示や配慮
- チームの選手としての代表と見られる
- 時にはアップ時や練習メニューの組立て
などと責任のある作業が増えてくる。小学生の時と違い自分が理解して行動したりチームをまとめるといった重要性が求められるようになる。また掛け声などはチームによりますが全員で交代にするなど役割も変わってくる。
さらに高校生になれば中学生の時よりも責任感ももっと求められるようになるしチームの顔にさえなることも考えられます。例えばメニューを組立てるにしても効率的なメニューや戦術的なメニューもレベルが高くなるということです。
中学の時にクラブチームに所属していたけれど高校になれば学校の部活としてサッカーに携わっていくようになる人も多いでしょう。そういうことから学校内でもチームメイトと関わる時間も長くキャプテンの仕事も増えます。
そのぶん副キャプテンそしてマネージャーとの協力連携もさらに重要になってきます。
社会人や大学生へなれば選手たちもプレーや考えもしっかりとできるようになっているのでチームの柱としての行動は求められますがまとめる役目の負担は高校と比較して軽くなります。
キャプテンとは
上記のことから中学や高校時のキャプテンは役割もすることも多く大変な役目であります。他の選手よりも考えることも多く時として自分の時間を割いてチームの為にすることもあるでしょう。
また選手たちは思春期の時期ということもあり気持ち的に不安定なので意見がぶつかることもしばしば起こります。言い方伝え方ひとつにも気を配り、チームみんながプレーに集中できるようまた楽しめるよう念頭においた上でチーム全体のレベルアップにもつなげていくというところまで考えることも必要になるかもしれません。
キャプテンと聞こえはいいし華やかそうなのですがいざやってみると見えない苦労の方が大きいと感じるかもしれません。プレッシャーも半端ないだろうし何かのときにはキャプテンの責任が問われます。監督コーチと選手間の立場ということもあり、ある意味孤独な役目です。
かといってキャプテン無しでは何もまとまらないし前に進むこともできません。損な役目だと考える方もいるでしょう。でもそれは違います。逆に大きく成長する機会を与えてもらったと考えるべきだろうと思います。
キャプテンとしての成長とは
ではどのようなことからキャプテンは人として成長するのかを話します。
- 我慢することも多く忍耐力を養える。
- 監督コーチの意思をチームに伝えるため理解力も養える。またそれを人に上手に伝えるということも経験になる。
- 責任感を身に付けれる。
- チームで唯一誰にもできることのない経験をできる。
- チームの歴代キャプテンとして名を残す。
- キャプテンマークをつけてプレーできる。
- 日常からチームの模範となるように心がける。
以上のように選手代表としてのチームの象徴になるような注目されるような華やかな部分もある一方で、裏方や見えない部分で相当チームの為に貢献しているであろう部分も多いです。きっと苦労の方が大きいのだろうと思います。
ですが苦労の方が大きい分だけ自分自身の成長につながる。環境が自分を育ててくれます。
キャプテンとしてのメリット
監督コーチ、副キャプテンなどと相談できるとはいえ唯一無二の役であるキャプテンは自分自身で打開していくのが基本です。なので考える力、洞察力、理解力が養われ、分からないことは先ず自分で調べるので知識も身につきます。
さらにチームが機能するように全体に正確に伝える必要性から言葉の使い方、話し方も自然に身につきます。そしてチームの模範となりうる為に礼儀正しくチーム外の人とも友好的に交流していくのも社会へ出る為に必要な要素として身につきます。
自分で考えたりチームメイトや指導者に意見を求めたりと臨機応変に対応する能力も必要ですし何よりも勝利のために勝つためにも負けん気の強い気持ちもより強まります。そして試合が始まれば指示を細かく伝えにくい監督コーチよりもフィールド内で細かく他の選手達に指示出来て良い方向へと導けるのもキャプテンとしての腕の見せどころです。
キャプテンになってほしい訳
キャプテンになるということは自分の時間も取られたりみんなの為に人一倍努力したり、時には理不尽な事や上手くいかなくて悩むこともあります。しかしこの先二度と経験することのないような貴重な体験は確実に自分の人間性を高めてくれます。また何年後もチームメイトや指導者にはキャプテンという存在は記憶として確実に残ります。
もしもこのような機会が訪れたら大チャンスと思い積極的に挑戦してほしいと僕は願います。
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