サッカー場には大きく分けて3種類のグラウンドがあり、それぞれの性質を知っておく必要があるかと思います。天候やグラウンドの種類や季節によってコンディションは変化します。いつも同じ用意で試合に臨んでいては損します。こういう事を知ることも上手くなることへと繋がるので、練習から日々実感して学んでいきましょう。
グラウンドの種類
それでは順に3種類のグランドの特性と種類を分けて説明していきます。
目次
土(クレーコート)
土=クレーと呼ばれるのはテニスと同じですね。学校や多目的広場ではこのクレーコートが多いようですが、サッカーに力を入れている学校では芝や人工芝の専用グランドを持っているところもあります。
雨が降れば泥だらけになり、洗濯も泥を落とすだけで大変になりますね。また雨が長い間降らなければ砂ぼこりが舞い、顔や髪に付着しザラザラになります。土にも種類があって、ほとんどが白とか黄土色っぽい色の土です。野球場のように黒土とか赤土はサッカー場ではなかなか見ません。
サッカーの観点からすれば、砂っぽい土ではボールが止まりやすく、硬い土ではよく跳ねます。雨が上がった後の状態と長く雨が降っていない状態でグランドコンディションは全然違います。また土には砂地や粘土質等のように特性があります。まじまじと土を観察する選手はいないだろうけど、試合前にはボールの跳ね方や滑り具合程度は確認しておいた方がいいと思います。
天然芝
天然芝と言っても色々なグランドがあり、自然に生えてるような雑草だらけのグランドからフットボール専用の天然芝グランドまで様々です。
川沿いや公園などの広場にコートを作っている会場では手入れがあんまりされていない事から雑草が多く混ざっていたり、芝のムラもあり凹凸も多く見られます。
一方でフットボール専用のグランドでは手入れがされており芝も綺麗で統一された緑一色です。国際試合やプロのリーグ戦などはこの綺麗な天然芝のフットボール専用のグランドで試合が行われる事がほとんどです。
人工芝
サッカーが普及してきたこともあり一昔前と違って今では所々に見られる人工芝のグランド。強豪校では専用の人工芝グランドを持っているところも増えてきましたね。手入れもほとんどしなくていいし、ラインも芝の色を変えて作っているのでラインを引く手間は要りません。
雨でも水捌けがいいように作られているので全天候型で使用できると言ってもいいかもしれません。ただ夏場の猛暑の時では芝の下の黒っぽいチップが熱を持つのでスパイクの裏側がとても熱く感じます。照り返しもあるので想像以上に暑く感じます。夏場は黒などの濃い色のスパイクは避け、薄い白に近い色のスパイクを使用した方が無難でしょう。
参考記事
Jグリーン堺の宿泊施設やパーキングなどの施設の紹介や実際の感想
大阪の天然芝や人工芝のサッカー場の特徴とアクセスや駐車収容台数
土、天然芝、人工芝の長所と短所
土のグランド
長所
- 学校や河原などグランドの場所は多数ある
- 使用料が安い
- 色んなスポーツで使用可能
短所
- 雨が降れば使用不可になる可能性がある
- 洗濯が大変
- コート作りは必須
- 風が強いと砂埃が舞う
- 整備が必要
天然芝(フットボール専用グランド以外の手入れが行き届いていないグランド)
長所
- 広場なので複数のコートを作れる
- 砂埃が上がらない
- 土ほど汚れない
- グランド整備はほぼ必要ない
短所
- 凹凸がある
- 雨の日や雨上がりのグランド状態では土や人工芝と比較してとても滑りやすくなる
- コート作りは必要
- 草アレルギーのある人は症状が出るかも
- 冬場は草が枯れ茶っぽいグランドになる
天然芝グランド(フットボール専用のグランド)
長所
- フットボール専用である為、コートは出来ている
- 芝の上にボールが浮く為に蹴りやすい
- 整備が行き届いているのでとても綺麗で気持ちが良い
- 夏場は人工芝グランドよりも熱を持たない
- 汚れにくい
- 特別感を感じる
悪いところ
- 使用料は他のグランドと比較して高い傾向にある
- 草アレルギーのある人は辛いかも
- 手入れが大変
- 天然芝用のスパイクが望ましい(選手の話より)
人工芝グランド
良いところ
- すでにコートが出来ていて、いつでも使用可能
- 土の汚れは無い
- スパイクも汚れない
- ボールが蹴りやすい
- グランド整備の必要はないので時間いっぱいまでプレーできる
- 草アレルギーのある人には助かる
悪いところ
- 芝の切れ端やチップがソックスに付着しやすく、洗濯前に手で取る手間が必要になることも
- 夏場は熱を持ち、スパイクの裏側がすごく熱くなり、やけどすることも(選手の話より)
- 照り返しで眩しい(選手の話より)
まとめ
グランドの質や天候によりプレー状況に多少の違いが出てきます。が、気にしすぎないよういつもの練習通りのプレーを心がけて特にボールの跳ね方と転がり方くらいを把握しておく程度でいいと思います。
グランド状況を把握するのは練習の時、アップの時です。そして準備のひとつだと考えこれからもサッカーを楽しんでくれたらと思います。