サッカーというスポーツでは自分のところへ来たボールに対して止めたり次の動作につなげやすいようにコントロールするトラップ、パスしたりシュートしたりとボールを蹴るキック、ボールを保持していないオフザボールの時やドリブルしながら駆け上がるなどの時の走る動きのランが基本となっている。
今回は前回のサッカーはすべてトラップから始まる話とトラップの重要な理由の続きでボールを蹴る、キックについてテーマにします。
パス
ボールを自分のコントロール下においてからの動作でもあるが、状況によりダイレクトでする場合もある。ループパスやヒールパスなどのトリッキーな観ている人を魅了するような派手なパスもあるが基本はインサイドでしっかりと確実にパスするのが求められる。
正確なパスの重要性
サッカーはジュニアでは8人、ジュニアユースからは11人で試合をします。ボールを保持したら自分ひとりで守備からシュートまでするのには無理があります。最適なタイミング適所な場所にいる仲間にボールをつないで点を取りに行ったりゴールを守ったりします。そうなればその時に正確に味方にボールをつなぐことが大事になってきます。サッカーではパスひとつで勝敗にかかわることもあります。仲間をサポートする、味方を上手に使う、戦局を変える、チームの戦術のため、チームの保持する割合を上げるなどパスには様々な役割があるのを理解していてほしいと思う。
パスの強弱
パスはいつも同じ強さで蹴るわけではありません。パスを受ける仲間に相手が近いと強めのパスを出さないとパスカットされてしまう。でも強すぎると受ける側の方もトラップしにくい事になる。また仲間が走ってるところへ出すときには速いパスだと追いつけないし、緩いと走る速度を緩めてしまいます。適度にその状況に適したスピードのパスを出すようにすることが大事です。
パスの強弱は状況によるので練習の中でその場で判断するように心掛けて練習して下さい。ただ弱すぎるパスで失敗するよりは強すぎるパスで失敗するようにしよう。個人のスピードやトラップの質、チーム全体のスピードアップを考えるなら前向きな失敗の方がメリットがあることを頭に入れておこう。
浮かさないパス
プロサッカー選手や一流プレーヤーのような回転をかけたパスやスピンのきいたパスなどはカッコいいし憧れるところですが基本になるのはインサイドでのコントロールされた低いゴロのパスです。このパスが試合中で使うパスのほとんどです。
浮かさないようきちっと転がせれるように意識して練習しよう。
逆足を使う
パスを使う時の状況は様々です。相手のプレッシャーが無い状態で余裕をもって出す時と相手との競り合いの中一瞬の瞬間に出すときもあります。どんな状況下でもすぐに出せるようにしとかないといけません。
そこでいつも利き足でパスを出すわけではないことから利き足とは違う逆足を使う必要性が求められます。両方の足で意識せずとも自然にパスする動きができるようになるまで繰り返し何回もするのみです。例えて言うなら意識せずともご飯を食べるときに箸を動かすような感じです。いちいち手の動かし方を意識しなくても自分の意思どおりに無意識に動いてくれるようになるように、パスしたい方向に確実に両足でボールを蹴れるくらいになってほしいと思います。
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シュート
シュートはゴールに向かって蹴る事を言うのだけれどシュートだからといって必ずしも強いシュートを打たないといけないわけではない。ゴールに入れさえすればいいのだからコントロールしてキーパーに取られないようにすることが最も必要です。
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強いシュート
もちろんシュートの速度が早く強いシュートならキーパーも取りにくいです。ミドルからのシュートなどは勢いのある強烈なシュートは見ていて凄いって思うしキーパーも取れないだろうなって思う。強く蹴れば少々コースが甘くてもキーパーの手を弾くかもしれないし反応してもボールのスピードがあればキーパーの出す手よりもボールが先にゴールに入る。
PK(ペナルティキック)のときもボールのスピードが速いと少々コースが甘くなってキーパーが反応しても先にゴールに到達する。強く速いシュートも技術のひとつなので普段の練習に少しだけでも取り入れてほしいかと思います。
コントロール
いざシュートってなったらあなたはとっさにどこを狙って蹴りますか?ゴール枠内のキーパーが届かないところへ蹴りますよね。インサイドパスの感じででコントロールして流し込むだけでも1点です。そういう状況での条件は
- 相手よりも先にボールに触る。
- 相手よりも先に蹴る。
- 相手にブロックされないよう蹴る。
- 枠内のキーパーに取られないところに蹴る。
このようにさいごにはコントロールが必要になります。ゴール内の空いたところへパスするだけで得点です。強くボールを蹴らなくてもコントロールと相手よりも先にボールに触ることができれば点を取れるということも覚えておいてほしいと思います。
まとめ
- パスでは速い低いボールを蹴ることを心掛けてコントロールをしっかとする。
- 状況により強弱をつけ臨機応変に!
- いつどんな時でも両足で蹴れるようにしておく。
- シュートは強烈な速さのあるシュートが打てるようになってほしい。
- シュートは速いシュートだけでなくゴールにパスを出すようなコントロールされたシュートもある。
- シュートもとっさに打てるようにしよう。
今回はボールを蹴るというテーマにそってパスとシュートを取り上げてみましたが他にもロングボールや回転をかけた蹴り方もあるので覚えて自分のできる選択肢を増やしていくといいと思う。次回は走るという事について書いていきます。