トレセン合格後の話になりますが前回で述べたようにトレセンには段階があり地区トレセンからナショナルトレセンまでと道は続きます。地域により多少異なりますが市トレセン→地区トレセン→都道府県トレセン→地域(関西や関東)トレセン→ナショナルトレセンといったように移行していき狭き門へとなっていきます。
トレセンに挑戦したり入っていたりしてる子は向上心を持って日々練習に励んでいると思います。そしてやはり高いレベルでサッカーをしたいし上のトレセンへと行きたい気持ちを持っています。では上のカテゴリーへ行くにはどうすればいいのだろう。
市トレセンやいくつかの市が集まった地区トレセンで満足すればそれまでだと思うし、レベルアップどころか次の選考会の入れ替えで落とされる可能性もあります。それは前回受からなかった子は次は受かるって気持ちでどんどんレベルアップしてチャレンジしてくるからです。
トレセン制度はサッカー協会側からは日本サッカーの全体のレベルアップのため個の育成としていますが、それに選ばれる為には同年代のライバルとの競争というものが付いてきます。
上のトレセンへ行くには
トレセンにはサッカー協会から指定されたレベルの条件をクリアしたコーチが練習メニューどおりに練習を見てくれ教えてくれています。その中でコーチたちに選ばれた数人が上のカテゴリーのトレセンの選考会を受けることができます。そしてまた選考会で合格しなければ上に進むことはできません。
なので市トレセンや地区トレセンへ受かると同時に次へのステップへ進むためライバルとの競争が再び始まります。トレセンに合格したからといってもうかうかしてられません。
学年が変わる3月〜5月頃のトレセンの場合はトレーニングをしてその中から選ぶほど上のカテゴリーの選考会までのトレーニングの機会は少なく判断する時間も無いので下の学年からプロテクトとしてトレセンに再び残ってる子や選考会をした時に良いと思われた子を中心に選ばれるパターンが現実多いです。
8月から10月には前後期の選考会の入れ替え時期があります。その頃にはそれまでのトレーニングの中からコーチたちが判断する時間はあります。トレセンでのトレーニングに自分のレベルアップをしてたくさんアピールすればおのずと道は見えてくるでしょう。
スポーツやサッカーでは自分を知る事が上達へつながる4つの事項
トレセンのトレーニングでのアピールとは
アピールとはどうすればいいのか。ここでも選考会の時と同じように自分を主張するということです。わかりやすく言えば目立つって事になるかと思います。
目立つアピールとはどういうことなんだろうということになりますが、目立つには色々とあります。いくつかの例をあげてみます。
- ドリブルや足元の技術をどんどん使う。
- スピードに自信があるならスピードあるところを見せる。
- キック力に自信があるなら打つ。またはロングボールを使う。
- 声を出し指示する。
- フィジカルに自信があるなら一対一では負けない。
ざっとですがこんなもんでしょう。ただしトレセンは個を上げる為とは言えサッカーはチームプレーが付いてきます。なのでアピールするだけを重視し過ぎて判断を怠らないよう気をつけなければいけません。
なので上の例に少し加えると
- ドリブルや足元の技術を使えるところは使い回りの味方も上手く使う。
- スピードで勝負するところはとことん勝負していく。またオフザボールの時も全力で。
- シュートを狙えれば必ずシュートを打つ。だが味方がフリーでいて自分で打つのが困難な場合むやみに打つかきちんと判断する。
- 回りを見てチャンスになるところとピンチになるところをいち早く察知して大きな声で指示する。
- フィジカルで絶対負けないのも大事だが むやみに飛び込まないように判断も必要。
どうですか?回りを見るのはサッカーでは大切な要素です。ただトレセンは個を伸ばすのが目的なので自分のいいところをあくまでもアピールするのは前提で上手く回りを使い判断するのも怠らないようにしてほしいと思います。
自分のストロングポイント
誰でも得意な分野はあります。全てをレベルアップするのは当然なのですが自分の得意な分野では絶対に負けないようにしましょう。そして得意な分野でもさらに磨きをかけて今よりももっとレベルアップしてください。
そうすればもっと自信を持つことができてより上を目指せるようになります。
さいごに
自分の能力を高めることは並大抵の努力ではないと思います。個人の素質や身体能力も限界があります。努力と工夫を繰り返して失敗しながらでも少しずつでも進歩できれば結果はきっと付いてきます。練習は失敗しても良い場所です。そして人よりも努力することは自信にも繋がりやがて結果として自身に帰ってきてくれます。
できることは全てやり自分らしさの能力を上げていきトレセンから学べるものは貪欲に学び理解して前に進んでほしいと思います。
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