今回はサッカーのプレーとは離れて今後の進路について、メリットとデメリットを考え、決断をするポイントについて考えていこうと思う。
男子との違い
中学に進学する場合
女子は男子と比べると20分の1にも満たないくらい少ない。なのでワールドカップで優勝してから増加してるとは言うもののまだまだ女子サッカーは男子サッカーのようにメジャーなスポーツってところまでいってないっていう印象だ。
それはもちろんサッカーチームの数にも比例してくる。そして中学時代では中学校の部活で女子サッカー部は無く、サッカーをしている女子の多くはクラブチームに所属してるのが現状である。
今現在は中学のサッカー部(男子しかない)に所属してプレーできるようにはなってきてる。しかし中学になれば運動能力の男女の差が確実に出るので男子に混ざっても試合に出るレベルになるのは難しい。そこで女子だけのサッカーに特化したクラブチームに入団する選択肢があるわけだがそこにもメリットとデメリットが存在する。関連する記事はこちら
サッカー少女のゴールデンエイジに普段から意識して上手くなろう
自転車で行ける距離に自分の希望通りの女子サッカーチームがあるなどは希な場合で、ほとんどの場合は電車、バス、車で送ってもらうなどの交通手段を使って通ってることが多く、保護者としては部費以外にも交通費を考えておかなければいけない。
また、試合は男子のように近隣の学校どうしやチームどうしと試合することはチーム数が少ないので出来ることはごくわずかで、ほとんどの試合も何らかの交通手段を要すると考えておいた方がいい。
ここで念頭に入れといてほしいのは中学になれば大人料金になるということである。小学生の時と違い倍になるのでお忘れなく!
保護者も仕事や家の用事などで子供に付きっきりになるわけにもいかず、子供が自力で交通手段を利用することを覚えさせるしかないのだが、金銭面を除けばある意味子供の為にはなるし、考え方によっては自立への第一歩って思える。
サッカーがとにかく好き、本気でやりたい、サッカーの強い高校に行きたい、まだまだ上手くなりたい、女子だけのサッカーチームに入りたい、トレセン活動に参加している。
など上記のようなことに当てはまるものがあれば女子のクラブチームがおすすめである。
中学のクラブチームに行くときのメリットとデメリット
メリット
- 専門的にサッカーの技術や戦術を教えてもらえるので自分のレベルアップに繋がる。
- サッカー好きの女子のみの同じ志しを持った集団であるためサッカーに集中出来る。
- 学校では女の子どうしでサッカーの話題が出来ないがここではできる。
- 他校の幅広い地域の子供と交流できるし、サッカーで話題の合う友達ができる。
- 高校サッカーに繋がるところが豊富。
- 練習設備や環境が学校と比べると整っててかなり良い。
デメリット
- 金銭的にかかる。
- 交通手段を利用することになるかもしれない。
- 練習の日は放課後は忙しい。
- 勉強する時間は自分できちっと配分して自己管理をしっかりする必要がある。
- 土日などの休日はサッカーで忙しい。
- 連絡手段のために子供に電話を持たせる必要が出てくる。
以上のようにメリットではサッカーに特化したことが多くあげられる一方で金銭面や時間といったデメリットもある。これらのことを比較し子供と相談して中学になればどういう方向で行くのかを話し合ってから決めるといいと思う。
目安としては女子のクラブチームの体験会などを利用して決めるため、体験会がはじまりだす10月を目安に決めておいた方がいい。注意してほしいのは学校のクラブ活動とはちがって人数に制限があるということ。近年はワールドカップの優勝を機にサッカーを始めた子が多い世代のため年々体験会が早まる傾向がある。また人数も多くなってきてることからセレクションをする人気のチームも増えてる。
人数の制限に関しては、コーチが一人一人に指導してチームの子すべてに目が届くよう、また効率よくレベルアップできるようにするためなので制限はあるので行きたいチーム、気になるチームのホームページなどで事前に調べて体験練習の日、主な練習の場所、入団予定人数の確認は必ずしておく必要がある。
次回では中学の女子サッカークラブチームの選ぶにあたって具体的にポイントと流れを書きます。つづく