海外チームと日本チームの育成の違いと日本特有のトレセンの盲点

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先日海外のチームが多数参加するU12のサッカー大会があった。日本からもJ下部チームや各地区を勝ち上がった強豪チームなどが参加していた。そこで日本と海外の名門チームの根本的な違いが見えた気がした。

今回は日本サッカーと海外サッカーから感じた違いから今のトレセン制度ははたしてどうなのかを考えさせられた事を書いてみます。

海外のサッカーチーム

試合観戦の中で海外のサッカーチームがどうだったのかを簡単に説明します。

とにかく明るく楽しくプレーしていた。得点すればベンチの子もコーチも関係者もものすごく喜び盛り上がる。決めた子もハイタッチを求め観客のところまで来る。喜び方はテレビで見るプロの試合のようだ。

ただ試合が再開すると切り替わり真剣な表情に戻る。技術はもちろん凄く上手で驚かされたが、試合が止まるたびに仲間どうし声をかけ合いマークや連携の確認をしている。ベンチからは声は出ているが身振りを見るかぎりそれほど細かいところまでは言っていないような感じだった。(外国語がわかりませんでした)

試合の中で選手たちが考え組み立てるという印象。例え外してもいいシュートやいいパスそしていいチャレンジには選手間で褒め合いまたベンチからも大きな声で身振りも加えて褒めてる感じがした。

試合前のアップは全員で盛り上げ良い雰囲気を作り出していた。そして試合の合間は他の試合を何やら仲間と話しながらじっと見つめてる後ろ姿はほんとにサッカーが好きなんだなーって思った。

いい雰囲気で楽しくプレーして、いいプレーは全員で喜び盛り上げる。自分達で考え動き自由な雰囲気の中サッカーに取り組んでいるといった印象です。

日本のチームはどうか?

一方で日本から出場しているチームはどうかというと、一言で言えば真面目。誤解しないでほしいので付け加えておくが、けっして真面目が悪いわけではない。真面目は日本人だからこそできる文化であるのでそこは大切にしてもらいたい。

試合観戦で感じたことは、ベンチの指示に忠実にプレーしてパスの正確性や足元の技術も海外選手に引けを取らない。出場しているどの日本チームも素晴らしい技術のあるチームだった。

だからこそ海外チームと比べ選手たちの声を出す量、喜びを表現する量、選手どうしの指示の量がはるかに劣っていたのがもったいないと感じた。

ボールを競り合うサッカー選手達

日本を基準に考えてない?

僕自身もそうだが日本でするサッカーを中心に考え海外と比較していたかもしれない。

ベンチからの指示を守りチームプレー重視でセオリー通りにすればいいチームで強い。日本人には向いている。そして周りも評価する。簡単に述べたがそれが良しとされるし自分も海外のサッカーを直に見るまではそう思ってきた。


だが海外のチームと同じ場所でプレーしているとなぜか固く感じた。それは何だろうと考えてみた。

自由と選手自身の判断の必要性

サッカー好きでサッカーしているのは日本も海外も同じです。だから真剣に取り組んでいるのも同じです。では何が大きく違うのか?

それは自主性と創造力かなぁと感じた。自分達で考えるからこそ動き出しも早くなるし理解もする。日本の選手でもそういうものを身に付けてる子ももちろんいる。しかし海外ではチームみんなが共有してる。

大人になるにつれ自分で考えるサッカーになっていくのだが海外では早くから身につけるようにしているようだ。教える事も大切だが考えさせる事や自己主張も大切なんではないだろうか。

代表チームの違い

海外では日本のトレセン制度は無い。地区や地域の代表チームに選手を選ぶ時はその時の指揮を取る監督やコーチが試合などに足を運んで選手を選出する。当然試合でのプレーから判断することが基本になる。

日本ではどうだろうか。練習や試合形式のプレーから選手を選出するのがトレセンで、その中からより上手な選手が選ばれる。もちろん例外もあるようだがごくわずかである。

極端に言えば練習メニューが上手で基本が出来ていて一定の条件をクリアしている子が中心のチーム。試合で力を発揮するタイプや一定の条件がクリアしていないが得意な事に凄く上手な選手はまず選ばれない。

基本動作や練習が大事なのはくわかる。だがそれが出来ていないから試合では劣ると考えるのはどうかと思う。試合の中での勘、試合で勝ちたい気持ちの強い子が練習以上の力を発揮する。そういうタイプも意外と多い。

練習で仲間に遠慮がちな選手、ある能力がずば抜けた選手。そういうところを見抜きそういう選手にもチャンスを与えるってところまで範囲を広げてほしいと個人的には思う。

海外サッカーの代表チームの関係者のように色んな大会や試合に地区代表コーチなどが足を運んで視野を広げてくれればもっとおもしろい子を発掘できるかもしれない。

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さいごに

日本はトレセン制度を導入してさらに強くなったという意見がほとんどだ。成功しているんだろうと僕もそう感じています。しかし一方では昔と比べサッカー人口が飛躍的に増えた、コーチングや指導する質が上がったのだから当然だという声も聞きます。

どちらが正解なのかはわからない。だがそろそろ全体的にもっとレベルアップするためにもトレセン制度の中でも見直す部分もあるんではないかと思う。例えば地区トレセンで能力がある子、伸びしろがある子、目立たないが何か素晴らしい子がトレセンに選ばれないケースもある。そしてそこで選ばれないのだから当然上のトレセンの関係者の目には留まらない。

可能性のある選手が上の目に見られないようなもったいない事が各地区ではおこってないだろうか?地区トレセンレベルだとどこかのチームのコーチが判断することが多い。それを上のトレセンの関係者が任せっきりになってないかと心配だ。そこがトレセン制度の盲点だと僕は考える。

地域トレセンやナショナルトレセンの関係者が各地に視察しているとは思うがもっと広い範囲で視野を広げてほしい。

上を目指す選手は日本ではトレセンに選ばれないとチャンスが無いので一部の選考員の目に留まらない貴重な人材がいればそこでサッカーを諦め辞める。そういう選手もいるかもしれないということも考えてあげてほしいと思う。

そして練習上手な選手よりも実戦に強い選手にも目を向けてほしい。サッカーでの上手な基本を見直す時期がきたのかもしれない。

おわり

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