秋野菜の代表的ないも類は前回秋野菜のさつまいも、じゃがいも、さといも
で述べましたが、今回は根菜、キノコ類などを紹介していきます。
にんじん
にんじんの由来
にんじんの発祥の地はアフガニスタンで、そこから西方面のヨーロッパへと伝りまた、東方面のアジアや中国の方面に伝わり広まりました。
ヨーロッパ方面に伝わったにんじんを長年かけて品種改良を重ねて出来た品種が西洋にんじんであり、日本でも大量生産しやすく今ではスーパーで出回っているのがほとんどが西洋にんじんです。
西洋にんじんの特長は直径5~8センチで長さは10~15センチほどの普段から親しんでよく見かけるにんじんです。
東方面に伝わっていったにんじんは金時にんじん、京にんじんなどで今でも京料理などで使われており色は濃い赤で、甘さ形が崩れないのと甘みがあるのが特長です。ただ栽培の難しさから栽培しやすくカロテンの多い西洋にんじんが主流となって現在に至ります。
にんじんの成分や養分は
βカロチンを含む食材として広く知られています。またはカロテンと言い、今ではカロテンの方が名前として正解なんだそうです。この成分の主な働きは抗酸化作用があるのでガンの抑制に役立っています。
そしてカロテンは身体にとって必要な分だけビタミンAに変化する便利なやつです。ビタミンAには皮膚や爪や髪などを作るのに必要な成分なので美肌効果があることで有名です。そして目にも良いです。
成分は皮の下あたりにいちばんたくさんあるので、皮ごと調理するかピーラーなどで皮を薄く剥いて使うか工夫するようにしてください。
他にはカリウムやビタミンCも多く含まれてるのも付け足しておきます。
ごぼう
ごぼうの由来
ごぼうは中国から伝わりました。やがてごぼうの香りと味が日本人に合ったのか日本人が好む食材となっていきました。ごぼうを食べる国は日本の他に、韓国、台湾、中国の東部の方の一部のようです。
食べ物として広まったのは日本からのようで、今では韓国や台湾でも食材として扱われています。意外と世界中で食べられてないことと、日本人が主流で食べてることに驚きですね!
ごぼうの成分や養分は
ごばうに含まれてる栄養で際立って多いのが食物繊維です。食物繊維には水溶性食物繊維(イヌリン)と不溶性食物繊維(セルロース、リグニン)の二種類あります。
水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌をやっつけてくれます。不溶姓食物繊維はやっつけた悪玉菌や、悪玉菌そのものを排出してくれます。
なので大腸の動きを活発にしてくれたり、身体にとって悪い雑菌なんかを排出してくれるため大腸のガン予防や便秘にも効果がありまた、血糖値を下げる作用の働きもあるというすぐれものです。
そしてもうひとつアルギニンという成分を多く含んでいるのに注目したいです。
どこかで聞いたことのあるような名前だと思います。そうです!栄養ドリンクなどでよく見かける成分のあれです。アルギニンはアミノ酸の一種です。
疲労回復、滋養強壮の働きがある上に美肌効果や新陳代謝の効果もあると言われてます。
その他にミネラルの成分のカリウム、マグネシウムなども含んでいて申し分のないくらいの食材です。
ごぼうは皮の下部分に養分が多く、皮を洗い全部食べるのが理想です。水で大切な成分が流れてしまうのを防ぐために少ない時間で洗うよう心がけてください。
そういったことから調理には汁物がオススメです。
さすが、ごぼうは中国から体に良いものとして伝わってきたくらいの身体のためになる成分や養分の多い事に感心しますね。
れんこん
れんこんの由来
原産地はエジプト、インド、中国と説があり本当のところわかりません。
れんこんは沼地のようなところで育つ蓮(はす)の地下茎の部分で、奈良時代に中国から伝わってきたのが今では在来種としてあります。在来種は細長く土深く生えてるのが特長で茶色がかった肌色をしています。収穫が少なく主流ではありません。
そして明治時代に中国から取り入れたれんこんは、太く地中浅く生えてるために収穫しやすく大量に生産できるので今の主流となりました。
れんこんの成分や養分
注目したいのはタンニン、ポリフェノールが含まれていて、抗酸化作用、滅菌作用、消炎や止血作用もあります。れんこんの切り口が黒く変色するのがポリフェノールの成分です。
豊富なミネラルを含んでいて、カリウム、鉄、銅、亜鉛をたくさん含んでます。
ビタミンCも多く含んでいて皮膚や肌に良い効果があるのは前回話した通りで美肌効果があるのはうれしいですね!
他には食物繊維、デンプン、なども含んでますのでお忘れなく!
根菜パワーはほんとにすごく身体に良いんですね!
秋の味覚であり、とっても身体にとって良い食材のキノコ類の話は次回にすることにします。
つづく