今回はサイドハーフとサイドバックについてです。攻めにも守りにも関わるポジションで右と左のラインにそれぞれ別れてボールを運んだりセンターリングを上げたりとここもまた重要なポジションです。
目次
サイドのポジションは
サイドには主にハーフの位置、ディフェンスのサイドバックの位置と大きく分けますが、スリートップの場合はもうひとつ前のフォワードと並んだ位置にサイドのポジションを作る場合もある。
ここではフォワードのサイドは省き、サイドハーフとサイドバックについてどんな場面に対応するか、どんな役割、どんなタイプが理想的なのかを考えます。
サイドハーフ
MFと並んだ位置でサイドラインを上がったり、ゴール前にセンターリングを上げたり相手とのサイドのポジションとの攻防をしたりする。時にはゴール前まで入っていきゴールを狙ったり、中にきりこんでシュートを打つなど多彩な役割を持つポジションである。MFはこちらの記事
ミッドフィルダーMFは何すればいい?求められるものと修得すべき次項
終始上がったり下がったりを繰り返しチャンスを作ったり、相手とのマッチアップをするために運動量は豊富なポジションです。また、ドリブルもスルーパス、カウンターなどスピードを必要とされるプレーが多く走力も重要になってきます。
ではどういった能力が求められるのか?
サイドハーフに必要な能力は
- 豊富なスタミナとスピード
- 競り勝つ気持ち
- 脚力
- センターリングを上げきる技術
ひとつひとつ考えてみよう
豊富なスタミナとスピード
これはサイドハーフとサイドバックにもっとも大事な代表的な能力だ。プレー中は攻守の切り替えの繰り返しで体力と速さが常に求められる。相手のゴール付近まで攻め入っていてもカウンターなど守備にまわれば全速力で戻らないといけない。
他のポジションと比べサイドの守備の主な範囲は縦に長い。これから考えても横の動きが少ないぶん縦の動きは多くなることから豊富な運動量が必要になってくる。
そしてスピードには縦に長いパスに追い付くスピード、攻守の切り替えのスピード、そしてドリブルスピードなどのボールを持っていないときのスピードからボールを保持してる時のスピードまで幅広く求められる。
とにかく体力を作る練習、走るスピード、ドリブルスピードの練習をして自分の持ち味になるくらいレベルを上げよう。
競り勝つ気持ち
サイドのポジションはライン際に位置しているために四方八方から相手がくるわけではなくラインから外側には気を配る必要はない。そしてコートの中心からすれば端になるのでライン際に人が集中することはあまりない。逆に相手との一対一になることは多い。
ボールを保持して相手をかわせばそのまま攻め上がりチャンスになるが、ボールを失えばすぐにピンチになる。なのでそこでは絶対に負けないという強い気持ちを持ってほしい。相手に競り勝つかどうかがゲームの主導権に影響するポジションなので絶対に負けないという強い気持ちで挑んでほしい。
脚力
先ほどから話してるようにサイドのポジションは走るという脚力を鍛えるのはもちろんなんだが蹴れる脚力もほしいところだ。それはどういうことかというとセンターリングを上げきる技術と脚力、中にカットインして横にドリブルしながらシュートを打つ脚力を鍛えてほしい。もちろん脚力だけで蹴れる訳ではない。腰のキレ、相手をかわす技術なども必要ではある。
センターリングを上げきる技術
前述で書いたようにセンターリングには脚力と技術がいる。上げるには大きく3パターンに分けてみた。
- ボールを保持してる状態で相手と競りながら上げる。
- 仲間からのパスを受けてそのまま中へ上げる。
- ライン際を縦に走りながら上げる。
外からのゴール前への攻めはセンターリングの出来次第です。センターリングをすることにより中のスペースも空くしゴール前でチームメイトも動きやすくなる。
出来ればゴールラインギリギリまで行きマイナスのパスを入れれるのが理想的なパスなので意識してしていこう。
勘(かん)
これはこぼれ球がどこに来るかということ、チャンスボールの来そうなところに位置取りをできるかです。勘と書いたけれど予測という意味で考えてくれていいです。
例えば自分のいる位置とは逆サイドからゴールの前にボールを入れてきた場合どこにチャンスがあるのか、ゴール前なのか、ゴールを通り越して逆サイドまでくるのか。普段のチームメイトとの練習からその子の癖を考えて動くとか、よく転がってくる場所とかは本人の予測やセンスです。練習や試合で経験してゴール前のチャンスボールを予測出来るように勘を鍛えるのもサッカーの面白さのひとつです。
FWにも必要な要素がサイドハーフのポジションでも求められるということですね。FWの関連記事はこちらですので参考までに。
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サイドバック
サイドバックは基本ディフェンスなんだが、近代サッカーではサイドバックもどんどん攻め上がるシーンをよく見る。DFについて書いてます。
11人制サッカーでのディフェンダーDFの役割と必要な能力とは
とくにサイドハーフを追い越して(オーバー)スピードに乗ったままボールをもらいサイドラインをかけ上がるのはサイドバックの魅力です。
その際はサイドハーフとのポジションが入れ替わるなどのチームの連携も重要になる。サイドハーフとサイドバックでサイドラインを支配すればゲームも優位に進めることができるだろう。
また逆サイド大きくサイドチェンジしたり前線のFWへの大きなパスも出来るようになればチームにとって頼もしい存在になる。
まとめ
サイドのポジションは体力と走力が非常に大事。またセンターリングやカットインしてからのシュートなどの脚力も必要。ライン際では競り負けない、まわりのポジションとの連携を駆使してボールを前に運ぼう。そしてチャンスになればゴール前に入っていったり、逆サイドからのボールに反応出来るように予測することもしていこう。
サイドはポジションの中でも運動量を必要とするポジションです。試合中にスタミナ切れで走れないような事にならないよう普段から体力をつける練習もしていこう。