今回はJ下部チームのセレクションとトレセンの選考会は全く別物だということを述べていこうと思う。前回でJ下部チームは街クラブチームとは違うということを知ってもらったと思うので、それをふまえて考えてみればおのずと違いはわかる。
前回の記事
J下部チームのセレクションとトレセンの選考会の違いと注意点その①
トレセンの選考会でする事や流れはこちらを参考にしてください。
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目次
J下部チームのセレクションでは何をするのか
1次セレクション、2次セレクション、最終セレクションへと進むにつれ人数が絞られてきます。基本的にはトレセンの選考会とすることはほとんど同じだという印象でゲーム中心。セレクションが次の段階へと進めば人数も減る分ゲームで使うコートは広くなっていく。
30メートルのタイムを測ったり体力テストなどは1次、2次、最終セレクションのどこかで計測する。
トレセンの選考会を経験していれば何ら変わりなく感じると思う。
J下部セレクションとトレセン選考会の違い
上記のように選考会ですることはほぼ変わりないのに何が違うのかというと、選ぶ側の根本的な体制や形態の違いからの選考方法の違いです。営利団体と非営利団体の違いです。
そこから獲得したい選手の選び方に違いが出てくる。J下部チームと街クラブチームとトレセンでの獲得したい選手を比較してみると次のようになる。
J下部チームの獲得したい選手
- 将来Jリーグや代表選手として活躍する可能性が高いと思われる選手
- チームのプレースタイルに合致した選手
- チームに足りないポジションの選手
- その年の方針として獲得したいタイプやポジションの選手
- 圧倒的に技術のあるスーパーな選手
- 監督やスタッフがセレクション以前に注目してた選手
- スカウトが選んだ選手
J下部チームではセレクションを行う前までにほぼ獲得する選手は決まっているチームがほとんどと言ってもいいくらい次の年代に向け早くからスカウトが動いている。スカウト、運営、コーチと役割分担出来ているからこそなので、企業ならではですね。
ただセレクションを行う意味が全く無いわけではなくスカウトの目が届かなかった選手の中にも素晴らしい選手やチームの方針に合いそうな選手を選別する。また地域に密着しているイメージ的にも一般的に門を開けているようにしとかないといけない。
街クラブチームの獲得したい選手
- 基本がしっかり出来ていて一定のレベルのあると思われる選手
- スピードやスタミナなどの能力の高いと思われる選手
- トレセンに入ってる選手
- リーダーシップのある選手
- やる気のある選手
- サッカーが好きな選手
街クラブチームにはセレクションをしているところとしてないところがある。またチームにより方針や目指すものが違いバラつきがあるので体験練習に参加してチームの雰囲気を感じておいた方がわかりやすいので参加した方がいいだろう。
街クラブチームのいいところのひとつである体験練習を行っているチームがほとんどなので是非とも利用してほしい。
トレセンの獲得したい選手
- 身体能力が高く、基本の止める蹴る動くことの長けた選手
- 将来有望だと思われる選手
- 上のトレセンに推薦する可能性のある選手
- 負けん気の強い選手
トレセンでは協会からの要請事項や決められた一定の条件をクリアした選手が対象になると思われる。私自身がトレセンの関係者ではないので、『思われる』という表現にしておきます。
トレセンの選考員はトレセンのスタッフが行いその地域のサッカーチームからの関係者がほとんどで、上のカテゴリーのトレセンへなるにつれトレセンのスタッフへなる資格や基準が厳しくなる事も付け足しておきます。
セレクションや選考会を受ける心構え
前日や当日にどうにかしようとバタバタしてどうにかなるというような簡単な事ではないセレクション。技術は月日を重ねて何回も反復練習を繰り返し自分が意識しなくても体が勝手に動くようになってはじめて身につくものだからだ。
では受けるにあたりどういうふうに準備するのか?もちろんそれまでに動き方と体の向きトラップとパスの精度、基礎体力や瞬発力の向上などの技術は月日をかけてレベルアップしておくべきではあるが、間近に迫ってくればイメージと気持ちの整理が重要になる。またセレクションでするべきこととしていけないことを覚えておこう。
するべきこと
- 率先して言うことを聞いて1番に行動する
- 大きな声で返事ははっきりと
- 自分の希望のポジションに数多くつく
- 競り負けない
していけないこと
- スタッフの話をちゃんと聞かない
- 声を出さない、コミュニケーションをとらない
- 自分の希望のポジションでプレーしない、できない
- 競り負ける
- 自分より仲間を優先しすぎてしまう
以上のように日にちが無いなら急に技術の向上は不可能なので態度、強い気持ちというところを気をつけるしかない。
なので以前からの準備、積み重ねが重要になってくる。選考スタッフはスカウト以外の子は普段のプレーを見たことがない。そのうえ2〜3時間程度の限られた少ない時間の中で選ぶのだからその時に自分の普段どおりのプレーを見てもらわないと意味がない。
セレクションは自分をアピールするのと自分の持てる力を出しきる事をしてほしい。
J下部のセレクションでは同じ程度の実力でも受かりやすい選手と受からないであろう選手がいる。次回はこのことに触れていきます。
つづく
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